LGBTロビーと障害者ロビーの連携

1,目的意識

 昨今、LGBTなどのマイノリティの権利保護がにわかに話題になり耳鼻を集めることとなることが増えた。マイノリティの社会における権利獲得と障害者福祉が連動して語られることは専門的な場ではともかくより砕けた場では少ないことからその視座から所感を表明したい。

2,根拠

 筆者の個人的な所感であり根拠は筆者の社会経験以上のものではなくエビデンスもないことをお断りしておく。

3,主張の概論

 LGBTロビイングは障害者ロビーと連携しなくてはならない、または少なくとも敵対してはならない。

4,本論

 筆者の所感としては、LGBT方面は障害者に対しては厳しい目を持っていることが多いように思う。各種マイノリティの人たちがお世話になることの多い精神科クリニックなどではどうやらLGBT関係者が明確に障害者を蔑視していることがあるようだ(限られた事例の可能性がある)。

 LGBTと障害者福祉をリンケージして考えるという意見はともすればLGBTの障害者化として受け取られるため、非常にLGBT側のプライドを毀損する可能性の高い主張だが、開かれた社会への道としては障害者とLGBTを社会の一員として内包していくということが必須課題である、というロジックで連携して開かれた社会を実現するよう訴えていくことが効果的かつ必須であると考えることができる。

 また、LGBTと違い障害者というのは何らかの欠損がある、自助努力では解決できない問題が多いという主張は半分あたりだが、例えばそれは知的障害者などに当てはまることで、発達障害者の中でも精神障害者では知的に遅れの見られない者が多く配慮あれば社会への内包は実現可能性が高い。

 政治力学的にもLGBTと障害者関係者が分裂することでその政治力を毀損してしまう恐れは大きい。

 LGBT側が障害者を「何もできない人」「蔑視して差し支えない人」という見方を持っているとそのロジックを逆用されてしまうおそれがある。